20230624更新しました。
PREP法は優れた文章を題材にトレーニングが必要です。
なぜなら、どんな素晴らしいスキルでも、トレーニングで思考錯誤を繰り返しながら少しずつ身につけていかれるものだからです。
PREP法は「結論」「理由」「事例」「結論」の構成でできています。
ビジネスシーンにむいており、メール、プレゼン、ブログなど、結論をいち早く知りたい方向けには有効なライテイングの型です。
PREP法の欠点は、人を感動させる起床転結などのスピーチには不向きなところです。
その理由は「結論」を真っ先に伝えるため、伝え方に抑揚がないからです。
題材に選んだのは伝説のスピーチとなった、アップルの創業者スティーブジョブズの「名演説」です。
文章力のトレーニングで、どこまで名演説にPREP法の型が使えるか試してみました。
PREP法は優れた文章を題材にしたトレーニングでスキルを鍛えることが必要です。
目次
- 1.名演説を題材に、PREP法でトレーニング
- 2.名演説は3つの段落で構成されています。
- 3.PREP法で要約をまとめる
- 4.PREP法でのまとめ方
- 5.気づき
- 6.PREP法のまとめ方のトレーニング
- まとめ
1.名演説を題材に、PREP法でトレーニング
今や、伝説の名演説となりました
アメリカのスタンフォード大学での卒業式の「スティーブジョブズ」氏の演説内容をPREP法でどこまで伝えらるれのか挑戦してみました。
何故かといいますと、PREP法は、ビジネスシーンで「結論」を真っ先に知りたい相手に向けての話の伝え方だからです。
「結論」「理由」「事例」「結論」の型で成り立つているPREP法はビジネスシーンでは重宝されます
しかし、会話、スピーチ、小説など聞き手の感情の抑揚に合わせて話を展開するには不向きです。
今回のPREP法のトレーニングは、PREP法には無理がある名演説を題材に、どこまで読者さんに演説の内容を伝えられるかというトレーニングになります。
2.名演説は3つの段落で構成されています。
1.点と点をつなげる
2.愛と敗北
3.死について
3.PREP法で要約をまとめる
アップルの創業者のスティーブジョブズ氏はスタンフォード大学の卒業式で、つぎのように語りました。
PREP法での私なりの要約です。
「将来をあらかじめ見据えて点と点をつなぎ合わせることなどできない。
我々は今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じ、やって行くしかない。
皆さんも大好きなことを見つけてください仕事でも恋愛でも同じです。
自分は間もなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに1番役立つのです。
あなた方の時間は限られています 。
だから、本位でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。
あなたがたの心と直感は自分が本当はもう何をしたいのか分かっているはず。
何よりも大事なのは心と直感に従う勇気を持つことだ。ハングリーであれ、愚か者であれ。」
会場はスタンディングオーベーションで、彼の名演説に応えました。
4.PREP法でのまとめ方
3つの段落を「結論」「理由」「事例」「結論」にわりふります。
そして、各段落の結論だけを繋いだ文章が演説の要約になります。
5.気づき
演説や長文や本などの解説や案内に
PREP法の結論だけを繋いだ「要約」は十分使えそうです。
更に詳細を知りたい方には、「理由」や「事例」を追加すれば満足いただけるか思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/
翻訳文は日本経済新聞より抜粋してます。
6.PREP法のまとめ方のトレーニング
3つの各段落をそれぞれ「結論」「理由」「事例」「結論」にわりふります。
そして、格段落の「結論」を繋いだ文章が演説の要約になります。
<点と点をつなげる>
(結論)
将来をあらかじめ見据えて点と点をつなぎ合わせることなどできない。
我々は今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じ、やって行くしかない。
(理由)
できるのは後からつなぎ合わせることだけだから。
(事例)
労働者階級に過ぎない両親が全財産を使って入学できた大学を退学した。しかし、退学のおかげで興味のない必修科目を受ける必要が無くなり、「カリグラフ」という面白そうな授業に潜りこむことができた。
科学ではとらえきれない、伝統的で芸術的な文字の世界のとりこになった。
当時は、これが何かの役に立つとは考えもしなかった。
10年後 マッキントッシュを設計していた時「カリグラフ」の知識が急に蘇ってきた。
美しいフォントを持つ最初のコンピュータの誕生である。
もし私が大学を中退しあの「カリグラフ」の授業に潜り込むことかなかったらパソコンは現在のような素晴らしいフォントを供えることもなかった。
当時は先々のために点と点をつなげる意識などなかった。しかし今振り返ると将来大学で役立つことをしっかり学んでいた。
(結論 )
将来をあらかじめ見据えて点と点をつなぎ合わせることなどできない。我々は今やっていることはいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じてやって行くしかない。
<愛と敗北>
(結論)
皆さんも大好きなことを見つけてください仕事でも恋愛でも同じです。
(理由)
最悪の出来事に見舞われても信念をうしなわないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ前進し続けられたから。
(事例)
三十歳になったとき売上高20億ドル、社員数4000人を超える会社に育てた会社から解雇された。
自分で立ち上げた会社からクビを言い渡された
私の人生をかけて築いたものが突然手中から消えてしまった。これは本当にしんどい出来事であった。
1か月ぐらいは呆然としていた。
しかしゆっくりと何か希望が湧いてきた。自分が打ち込んできたことがやはり大好きだったから。
その後の5年間に NEXT という会社を起業しピクサーも立ち上げた。
そして妻になる素晴らしい女性と巡り会えた
NEXTは世界初のコンピューターを使ったアニメーション映画「トイストーリー」を制作することになり、今では世界で最も成功したアニメ制作会社になった。
NEXT で開発した技術はアップルで進むルネッサンスの中核となっている。
ロレーンと共に最高の家族も気づけた。
最悪の出来事に見舞われても信念を失わないこと、自分の仕事を愛してやまなかったからこそ前進し続けられた。
(結論)
自分が本当にやりたいこと好きなことを探し続けてください。
仕事でも恋愛でも同じです。
<死について>
(結論)
自分は間もなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに1番役立つのです。
あなた方の時間は限られています 。だから、本位でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。
あなたがたの心と直感は自分が本当はもう何をしたいのか分かっているはず。何よりも大事なのは心と直感に従う勇気を持つことだ。ハングリーであれ、愚か者であれ。
他の事は二の次で構わない。
(理由)
自分は間もなく死ぬという認識が重大な決断を下すときに1番役立つ。なぜなら永久の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんど全て死の前には何の意味も成さなくなるから。本当に大切なことしか残らないから。
(事例)
33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしている。「もし今日が最後の日だとしても今からやることをするだろうか」と。「違」うという答えが何日も続くようなら、ちょっと行き方を見直せということだ。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つ。
なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんど全て、死の前には何の意味もなさなくなるから。
本当に大切なことしか残らない。
自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法だ。
1年前、医者にほとんど治癒の見込みがない「膵臓癌」で、もっても半年だろうと告げられた。
医者からは自宅に戻り身辺整理をするように言われた。つまり死に備えろという意味だ。これは子供たちに今後10年かけて伝えようとしていたことをたった数ヶ月で語らなければならないということだ。家族が安心して暮らせるように全ての事を片付けなければならない。別れをつげなさいと言われた。
手術で治療可能な極めて稀な「膵臓癌」だと分かったが、人生で死に最も近づいたひとときだった。
こういう経験をしたからこそ死というものがあなた方にとってとても便利で大切な概念だと自信をもって言える。
今あなた方は新しい存在だがが、いずれは年老いて消えていく。深刻な話しで申し訳ないが真実だ。
あなた方の時間は限られている。だから本位でない人生を生きて時間を無駄にしないでほしい。
ドグマにとらわれてはいけない。
それは他人の考えに従って生きることと同じだ。他人の考えに溺れるあまりあなた方の内なる声がかき消されないように。
そして何より大事なのは自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。
あなた方の心や直感は自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず他のことは二の次で構わない。
「ハングリーであれ愚か者であれ」 私自身いつもそうありたいと思っている
そして今卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。
(結論)
あなたの心や直感はもう本当に何をしたいのか分かっているはず。そして何よりも大事なのは心や直感に従う勇気を持つことだ。他の事は二の次で良い。ハングリーであれ愚か者であれ。
まとめ
本来PREP法はビジネスシーンのような、
事務的な話の伝え方にはむいています。
なぜなら、文章の型が、「結論」「理由」「事例」結論という構成になっているからです。
スピーチや会話、小説など相手の気持ちや感情の抑揚に合わせて話を展開していくシーンには不向きです。
今回のPREP法のトレーニングは本来不向きな演説にPREPが法が使えないかの挑戦になります。
トレーニング内容は、演説の各段落を「結論」「理由」「事例」「結論」にわりふります。
そして、格段の「結論」を繋いだ文章が
演説の要約になります。
トレーニングの結果気づいた点は、演説や長文や本などの解説や案内に、PREP法の
「結論」だけを繋いだ「要約」は十分使えそうです。
更に詳細を知りたい方には、「理由」や「事例」を追加すれば満足いただけるか思います。
本来は、演説には不向きなPREP法も要約には使えるなと思いました。
最後に自己紹介させてください。
nao15-0ともうします。
法人営業を25年経験しました。
営業で学んだことは、情報を物に変え、物をお金に変えれるということです。
情報の宝庫のブログで私の思いをやさしく、綺麗にお伝えできる「ブログのライティング」のスキルを独学中です。
私のブログの特徴は学んだスキルの実践・練習にあります。解説書ではありません。
私同様、ブログの質の向上を目指すあなたと一緒につくりあげていくブログです。
どうぞ、あなたのお力をおかし下さい。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。