20230912に更新しました。
クレショフ効果とは、関連のない映像や写真の前後のつながりを無意識に関連付けてしまう心理的効果です。
テレビCMなどで、「ワクワク・ドキドキ」や「胸キュン」などポジティブなイメージの映像を関連付けに上手く使えれば、クレショフ効果を企業の好感度アップや、商品やサービスのブランディングに使うことができます。
その理由は、クレショフ効果は複数の映像を繋げることによって、後ろの映像には前の映像の影響を受けて、新しい意味があらわれるという「モンタージュ理論」を社会実験ですでに立証されているからです。
人間が本来もっている前後のつながりを無意識に関連付けて、意味を解釈してしまう認知バイアスのひとつでありますクレショフ効果をマーケティングに上手く使いましょう。
但し、情報を拡散する前に、真偽を慎重に確認しましょう。
信頼にたるジャーナリスト、専門家、公的機関を定期的にフォローし情報の鮮度をチェックし、信頼性の高い情報ソースを確保した上でクレシヨフ効果をマーケティングに活用しましょう。
目次
- 目次
- 1.クレショフ効果の意味
- 2.クレショフ効果とモンタージュ理論
- 3.クレショフ効果の実験内容
- 4.クレショフ効果と認知バイアス バイアスとは偏りを意味します。
- 5.クレショフ効果の三つの種類
- 6.クレショフ効果の注意点
- 7.クレショフ効果のマーケティングへの使い方
- 8.クレショフ効果とマーケティングの関係
- まとめ
1.クレショフ効果の意味
クレショフ効果とは、前後の繋がりがない画像・映像を無意識に関連付けてしまう心理現象のことです。
なぜかといいますと、人には前後のつながりを無意識に関連付けて、意味を解釈してしまう心理効果があるからです。
例えば、お米を宣伝する場合、新潟産のコシヒカリをあつかっていることを強調したければ、コシヒカリの田園風景と新潟とわかる風景写真を同時に映すことで、新潟産コシヒカリをアピールできます。
クレショフ効果は前後の繋がりがない画像や映像を、無意識に関連付けてしまう心理効果をいいます
2.クレショフ効果とモンタージュ理論
モンタージュ理論とは、複数の映像を繋げることによって、後ろの映像は前の映像の影響を受けて新しい意味があらわれることを示した理論です。
モンタージュ理論が実験によって証明された効果を、クレショフ効果といいます。
3.クレショフ効果の実験内容
クレショフは「 モンタージュ理論」におけるクレショフ効果を確認するために実験を行っています。
それは三つのグループにスープ皿、遺体が入った棺桶、ソファーに横たわった女性の写真を見せます。
続いて、すべてのグループに無表情の俳優の写真を見せて、どのような演技の印象を持ったのかを聞くというものでした。
実験結果は
スープ皿のアップを見たグループは空腹を演じ、
遺体が入った棺桶を見たグループは悲しみを演じ、
ソファに横たわった女性を見たグループは欲望を演じていると、
無表情の俳優の写真にそれぞれ異なる演技の印象を関連付けたのです。
4.クレショフ効果と認知バイアス
バイアスとは偏りを意味します。
認知バイアスとは、物事の判断が直感や経験に基づく先入観による思い込みで行なわれてしまう非合理的な心理現象のことです。
クレショフ効果は、認知バイアスの一つで無関係の画像や映像を連続してみた場合、無意識に関連づけてしまう心理効果のことです。
5.クレショフ効果の三つの種類
クレショフ効果は認知バイアスにより、連続した画像や映像から関連付けを連想する心理効果です。
(1)場所の関連付け
クレショフ効果は、地理的な関連性を連想します。
例えば、違う場所で撮影された2枚の風景写真を連続で載せると、同じ場所で撮影したという印象を持ちます。
東京の風景写真の次に他府県のマンションの一室の映像が映ると、実際は東京には存在しないマンションでも、本当に東京のマンションの一室であるように関連付けてしまいます。
(2)人間関係の関連付け
クレショフ効果は、人間関係の関連性も連想します。
例えば、おばあさんの写真の映像と3歳の
子供の映像を連続で載せると、子供はおばあさんの孫という関連付けが働きます。
(3)意味の関連性
クレショフ効果は、前後の写真から意味の関連性を連想します。
魚網と舟の写真を連続で載せると、さかな漁を関連ずけします。
クシの写真とドライヤーの写真を連続で載せると整髪を関連付けします。
6.クレショフ効果の注意点
認知バイアスの一つであります、クレショフ効果は悪い印象も強調してしまう場合もあります。
クレショフ効果を活用する場合は、ネガティブな印象を与えるかどうかあらゆる角度から検討する必要があります。
と、いいますのは前後の映像だけで、直感で瞬時に判断され、論理を挟める余地がないため、誤解を生じやすい両刃の剣だからです。
モンタージュの使い方を誤ると、想定外のネガティブな印象を連想させてしまうこともありますので細部にまで気を配ることが必要です。
7.クレショフ効果のマーケティングへの使い方
マーケティングで成果をあげるには、訴求したいイメージの狙い通りに、ユーザーに連想してもらえる動線ずくりが必要です。
動線の順序は下記の通りです。
(1)狙いのイメージを決めましょう
最初にユーザーに、どのようなイメージを連想させたいのかを決める必要があります。
好奇心をくすぐり、ワクワク、ドキドキするようなポジティブなイメージをまず決めてしまいましょう。
押し付けではなく、ユーザーに連想して欲しい、ユーザー側にたったイメージの決定が大切です。
(2)イメージを持った対象を決めましょう
イメージを持つ対象を決めましょう。
例えば、粋なら和装麗人
スポーティならテニスプレイヤー
知的なら棋士
ストイックなら登山家など
狙ったイメージをもつ対象をきめます。
ここで選択を外すと間違った方向にブランディングされます。
また、同じ対象でも服装やシーンによっても印象が変わってきます。
(3)対象とアイテムを繋げる
伝えたいイメージと対象を決めたら、あとはイメージの画像と対象の画像をつなぎます。
伝えたいイメージによって見せる映像が違います。
同じ商品でも、見せかたでイメージが変わってきます。
粋にみせるのか、
スポーティを連想させるのか、
知的にみせるのか、
画像や映像で目的の印象を持ってもらいたい場合は、その対象でどのようなイメージを連想するか追求します。
8.クレショフ効果とマーケティングの関係
認知バイアスは人の受け取り方や印象を左右しますのでマーケティングの分野とも関わってくる要素です。
マーケティングと関係が深い例をいくつかご紹介します
(1)訴求したいメッセージがある場合
伝えたいメッセージを追求し決定しましょう。
同じホテルの客室の画像でも
超高層ビルが林立する街の画像と組み合わせればビジネス主体の都市型ホテル、
椰子が生える海辺の画像と組み合わせればゆったりくつろげるるリゾートホテルといったイメージを訴求できます。
(2)「ワクワク・ト゚キドキ」「胸キュン」を表したい場合
ブランディングに取り込む場合、商品やサービスに感情を移入するエモーショナルな表現を使うケースがあります。
例えば「ワクワク・ドキドキ」「胸キュン」などです。
キャッチコピーなどで感情を伝えるのはなかなか困難です
が、他の画像や映像と組み合わせることで、伝えたい感情を連想してもらえる可能性を追求しましょう。
(3)印象をコントロールしたい場合
社長や会社の写真などを載せる場合も、一緒にする画像で与える印象が変わってきます。
そのままでは冷たい厳しそう、という印象を与えてしまう可能性がある写真の場合、殺風景なオフィスの写真と一緒に並べては、よりその印象が高まってしまいます。
現場の職員と談笑している写真や、作業服にネクタイ姿など、人は複数の画像から連想するという前提のもと、社長と従業員との一致団結など、本来伝えたいイメージは何か、という視点から組み合わせる素材を選びましょう。
まとめ
人間が本来もっている前後のつながりを無意識に関連付けて、意味を解釈してしまう認知バイアスのひとつである、、クレショフ効果をマーケティングに上手く使いましょう。
クレショフ効果は、複数の映像を繋げることによって、後ろの映像は前の映像の影響を受けて新しい意味があらわれることを示した、「モンタージュ理論」を社会実験で立証されている効果だからです。
クレショフ効果をマーケティングにポジティブな方向へ上手く使えれば、企業イメージのアップや商品のブランディングの構築に使えます。
人間が本来もっている認知バイアスのひとつであります、クレショフ効果を正しい、ポジティブな方向にマーケティングに上手く使いましょう。
クレショフ効果は行動心理学の心理効果のひとつです。
この効果を使えばブログマーケティングを中核としたWEBマーケテイングへ相手の心にピンポイントで届くメーセージを発信できます。
クレショフ効果以外に、他のマーケティングに使える心理効果をお知りになりたい方は下記URLをクリックしてください。
URLのテーマは「行動心理学はコピーライテイングのコンパスの役目をしてくれます。」です。
https://blog.hatena.ne.jp/nao15-0/nao15-0.hatenablog.com/edit?entry=4207112889934532171
最後に自己紹介させてください。
nao15-0です。
法人相手の営業を25年上場企業で経験しました。
「初心者の初心者による初心者のためのブログ」を旗印にブログに役立つスキルを皆様とシェアーしたくこのブログを運営しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。