2026-05-30 懐かしい気配… 🌹薔薇 白葡萄の香りが 薔薇の花びらからほどけたとき、 胸の奥の薄い雪片が 静かに舞い落ちた。 長く眠っていた想い出は、 触れれば消えるほど儚いのに、 確かに私の中で 呼吸を続けていた。 香りに導かれるように、 忘れかけていた記憶が 初夏の風に揺れる布のように そっと立ち上がる。 その気配は、 痛みでも喜びでもなく、 ただ懐かしさだけを 静かに置いていく。