
純白は、揺らぎも裏切りも知らない。
触れたとき、あなたは何を思い出すだろう。
指先に残るひんやりとした気配は、
いつの朝の光に似ているだろう。
風が通り抜けても揺れないその白は、
あなたの中の、どんな静けさと響き合うのだろう。
湖面に落ちた羽のように、
そっと世界を受け止めるその姿を見て、
あなたは何を手放したくなるだろう。
涙が落ちれば、
純白はそのしずくを吸い込み、
痛みの輪郭をやわらかく溶かしていく。
そのとき胸の奥で、
あなたはどんな言葉をそっと飲み込むのだろう。
純白は、
強さを名乗らずに強く、
誓いを掲げずに誠実で、
音を立てずに寄り添う光だ。
では、あなたの中の“揺らがないもの”は
どこにあるのだろう。
誰にも見せていないその場所は、
今も静かに息をしているだろうか。
揺らぎも裏切りも知らない色が、
あなたの心の奥の、
まだ触れられていない柔らかな場所を照らすとき、
あなたはその光に、
そっと身を委ねられるだろうか。