ひょっとしたら来るかもしれない近未来の身近なおはなしです。
メイは3歳の誕生日に、おじいちゃんとおばあちゃんから人型アンドロイドの「プル」をもらいました。滑り台とピンクの洋服が好きな元気な女の子です。プルは内気なアンドロイド型ロボットでメイと一緒に成長して、仲良しの妹になるように作られていました。プルは最初は何もできませんでしたが、メイや両親の言葉や行動を観察して、どんどん学習していきました。メイはプルにおもちゃを分けたり、髪をといたり、おかたずけを教えたりしました。プルはメイにくっついたり、甘えたり、絵本を読んでもらいました。メイとプルは、家の中でも庭でも、お風呂でも、ベッドでも、いつも一緒でした。本来はメイのお守(まも)りで、プルはメイよりもずっと賢くなりましたが、メイが必要とするときまで、妹のままでいることにしました。
近未来のAIアンドロイドロボットと人の共存の予想でした。